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ビジョンを具現化する方法

THINK

前回の投稿からしばらく時間が経ってしまいましたね…。
6月に入りました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、前回の投稿では、ビジョンの策定について記しました。
今回は「ビジョンをどのようにして共有し、そして具現化するか」についてです。

会社のメンバーは、なんとなく「自分たちの会社はこうではないかな」と考えていることが多いです。
それをいかにして明快な言葉にし、共有し、それをもとにしてビジョンを決めていくか。
やはり、それにはワークショップの開催が一番です。

ワークショップの開催

ロゴの制作をご依頼いただくと、打ち合わせの後、ワークショップを行います。
内容は以下の3つです。

  1. 今、どのような会社か
  2. 10年後も、変わらずに提供できる価値は何か
  3. 10年後に、どのような会社と思われたいか、思われたくないか

まず、1.「今、どのような会社か」のセッションにおいて、自分たちの会社を客観的に見つめ直します
これまでの会社の歴史や、今扱っているサービスや商品、現在の各種データをおさらいします。
そして、自分たちが抱えている主観的、客観的なイメージを全て吐き出します。
ここでは、ポジティブな面のほかにも、ネガティブな面も正直に答えてもらいます。

注意しなければならないことは、他人の目や人事評価を気にしないように配慮することです。
「あいつ、こんなこと思いながら仕事してたのか」と思われないようにしなければなりません。
あくまでもブランドづくりの際に必要なことですので、他人の目を気にせずに正直に答える必要があります。
そのために、匿名で他人の目に触れないような形で、それぞれのイメージを書き出してもらうという方法がよく採られます。
それぞれ出された言葉を、全体で共有し、2.のセッションに移ります。

2.「10年後も、変わらずに提供できる価値は何か」のセッションでは、これまで築いてきた、またはこれから築いていくサービスや商品、技術において、10年後も確実に届けることができる価値は一体なんなのか、ということを話し合います。
具体的な商品や技術の名前が挙がることもありますし、「使用することで得られる気分」など抽象的なものも挙げられます。

大切なことは、今現在から10年後先まで変わらない、ということに重きをおくことです。
今だけの価値では、未来を検討するにあたり非常に弱いものになってしまいますし、今はわからないが5年後はきっと、というものでは、憶測の域を出ないものになってしまいます。
今も、そして10年後も、という継続の視点が大切です。

そして最後、3.「10年後に、どのような会社と思われたいか、思われたくないか」を検討します。
これまでの議論を踏まえ、自分たちはどのような会社でありたいか、そして外部からも思われたいか、考えます。
逆に、絶対にこのような会社ではありたくない、外部からもそう思われたくない、ということも同時に考えます。
大切なのは、自分たちの姿勢とともに、客観的な視線を忘れないことです。

ワークショップで使うツールは、くもん式カードがベスト

ここまでの話をみると、「言葉(議論)だけで行うのは難しいだろう」と考えられる方も、いらっしゃるかもしれません。
確かにおっしゃるとおりで、なかなか言葉だけではイメージしきれない、また言葉の捉え方によって、人によってはイメージが異なる場合もあり、なかなか難しいものです。
そのハードルをクリアするためにも、ビジュアルの力を借りなければなりません。

色々試した中で、ベストなものがあります。
くもん出版から発売されている「動物カード」「食べ物カード」「花と木カード」の3つです。

くもん式 カード

これを最初にお見せすると、驚かれる参加者の方も多くいらっしゃいます。
子供が言葉を覚える際に使用するものなので、「大丈夫か?」と心配される方もいます。

しかし、子供用だからこそ、作りはしっかりとしていますし、イラストは丁寧でわかりやすい。
くもん式 花と木カード

イラストの裏面には、そのイラストについての説明が、非常に簡単にわかりやすく書かれています。
くもん式 カード裏

もっと抽象的な写真や物でも良いのですが、抽象的なあまり、意識の共有が図りきれないことがあり、「動物」「食べもの」「植物」の3つになりました。

ワークショップでは、特に3.「10年後に、どのような会社と思われたいか、思われたくないか」のセッションで、このカードを使用します。
植物、食べ物、動物のカードの中から、なりたい姿に一番近いものを3枚、なりたくない姿を3枚選んで行ってもらいます。

例えば、植物で「松」「バラ」「ひまわり」がなりたい姿、「菊」「ヘチマ」「ウメ」がなりたくない姿に選ばれたとしましょう。
選んだ後は、それぞれのカードから連想される言葉を書き出します。
「松」「バラ」「ひまわり」であれば、「重厚感」「高級感」「元気さ」という言葉が挙がります。
「菊」「ヘチマ」「ウメ」からは、「切なさ」「野暮ったさ」「隠居」という言葉が挙がります。
うまくセッションが進んでいる場合は、正反対にあるカードがそれぞれ選ばれます。

ビジョンワークショップの様子

ビジョンワークショップの様子

ビジョンワークショップの様子

ビジョンワークショップの様子

そして、その言葉をうまく組み合わせ、今後その会社が進むべき方向性、ビジョンが固まっていきます。
文章として、ビジョンが完成したら、あとはそれを形に置き換えていきます。
仮に重厚感を出したい場合は、その重厚さをよりシンプルに伝わるように、マークの形状、色、フォントの選定を進めていきます。

このように、ロゴもビジョンに則って検討をしていくため、ビジョンを明文化し具体化するのは大切なことです。
なんとなくで決めるのではなく、しっかりと全員で共有する必要があります。

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